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MILES DAVIS SPECIAL TENTET / COMPLETE LONNIE LISTON SMITH DAYS (4CD)
2022 VOODOO DOWN Records 022 (VDD 2022-022)
Supervised by SO WHAT! Label.
Original Remastered by VDD 2022
Miles Davis - tumpet
Dave Liebman - soprano saxophone, tenor saxophone, flute
Pete Cosey - guitar, percussion
Reggie Lucas - guitar
Khalil Balakrishna - sitar
Lonnie Liston Smith - keyboard
Michael Henderson - electric bass
Al Foster - drums
Badal Roy - tabla
James "Mtume" Forman - conga, percussion
DISC 1
Recorded Live at Crampton Auditorium, Howard University, Washington, D.C., April 13, 1973
(First Concert)
1. TURNAROUNDPHRASE
2. TUNE IN 5
3. BLACK SATIN
4. TUNE IN 5
DISC 2
(Second Concert)
1. TURNAROUNDPHRASE
2. TUNE IN 5
3. ZIMBABWE
4. AGHARTA PRELUDE
5. IFE
6. TUNE IN 5 (incomplete)
DISC 3
Recorded Live at Aycock Auditorium, UNC-Greensboro, Greensboro, NC, April 12, 1973
(First set)
1. TURNAROUNDPHRASE
2. TUNE IN 5
3. BLACK SATIN / inc. TUNE IN 5 (incomplete)
(Second Set)
4. RIGHT OFF
5. IFE
6. AGHARTA PRELUDE
7. TUNE IN 5
8. ZIMBABWE - TUNE IN 5
DISC 4
Recorded Live at Paramount Northwest, Seattle, WA, April 05, 1973
1. IFE
2. ZIMBABWE (incomplete)
Recorded Live at Civic Auditorium, Santa Monica, CA, May 01, 1973
3. TURNAROUNDPHRASE
4. ZIMBABWE
5. TUNE IN 5 (incomplete)
Recorded Live at Ahmanson Theatre, Los Angeles, CA, May 02, 1973
6. TUNE IN 5 (fragment)
7. ZIMBABWE (fragment)
マイルス史上最大のグループ、テンテット登場です。“テンテット”とはあまり使わない言い方ですが10人組の事。こういう言い方は7人組のセプテットくらいまでで、それより多いのはただバンドとかグループと言うのが普通です。しかし表ジャケットにはわざわざ“スペシャル・テンテット”の表記。よほど10人組バンドであることを示したかったのです。表ジャケットには奇跡的に10人が移った写真が使われています(アル・フォスターはギリギリ・セーフとしましょう)。流れる天の川銀河はタイトルのロニー・リストン・スミスから。何を興奮しているのか訳が分からない方もいるかもしれませんので解説すると、幾多のメンバーの試行錯誤を繰り返してきたマイルス・グループはアルバム『オン・ザ・コーナー』の影響からシタールやタブラ奏者を加え、1972年の9人編成を経て最も大きく膨らんだのがこの1973年春の10人編成なのです。そしてこのテンテットの目玉はキーボードのロニー・リストン・スミス。“フライング・ダッチマン”レーベルから“コズミック・ファンク”と称される名作を次々とヒットさせたその人です。しかし彼がマイルス・グループに在籍していたことを知らないマイルス・ファンも少なくありません。何故ならその在籍期間は極めて短く1973年の4月と5月の数日間のみ。6月の来日公演を予告するパンフレットにはメンバーにロニー・リストン・スミスの名は載っていたようですが、実際メンバーとして帯同することはありませんでした。そんな貴重なロニー・リストン・スミス在籍の10人編成時代の、現存する全ての音源を集大成したのが本アイテムとなります。
メインとしてディスク1と2に収録されているのは最も音質が良い4月13日の公演。これは数年前から出回り始めた高音質のオーディエンス・マスターを使用しており、過去最高音質、過去最長版となります。続いてディスク3にはカップリング的に4月12日の公演が収められていますが、こちらは4月13日のものより劣るオーディエンス音源。ヒス・ノイズや残響音を可能な限り取り除くリマスタリングを施し収録されています。そしてディスク4にはテレビやラジオなどで収録されたマテリアルを集めて収録。特筆すべきは5月1日の音源で、今までモノラルのものが出回っていましたが今回はなんと初登場ステレオ・ヴァージョン。これにより、カオスとなっていた10人編成の演奏が分離され各パートの演奏が聞き取れるようになっています。一部ノイズが乗る個所があり、その点のみモノラル音源差し替え編集してあります。
前述の通りロニー・リストン・スミスが在籍した10人編成マイルス・グループの現在確認が取れている音源はこれで全て。かつてマイルスが試みた最大の挑戦を集大成した必携コレクションです。
当レーベルからリリースされている『ライヴ・オン・ザ・コーナー』では、本文中にあるシタールやタブラが加わった貴重な1972年の9人編成での演奏が楽しむことができます。
*4月13日の両コンサート『TURNAROUNDPHRASE』で一部「ザ・ザ・ザ・ザ…」といったノイズが入る個所がありますが、マスターに起因するものです。
*** ( VOODOO DOWN Records ) **********
マイルス・デイヴィスの愛好家から絶大の信頼を受け、数々の名盤を生み出した伝説のレーベル“ソー・ホワット”。その“ソー・ホワット”レーベルの完全監修を受け、2020年末に発足したのが“ヴードゥーダウン・レコーズ(以後VDD)”です。初めて“SO WHAT!”のレーベル名を記載することを許可されたことからも信頼の厚さがうかがえます。丁寧なマスタリング、編集、こだわりの帯付アートワーク、美麗なピクチャー・ディスクのプレス盤。マイルス・コレクター必携アイテムとして注目を集めています。
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