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MILES DAVIS / LIVE AT BOTTOM LINE 1974 (2CD)
2022 VOODOO DOWN Records 020 (VDD 2022-020)
Supervised by SO WHAT! Label.
Recorded Live at Bottom Line Club, New York City, NY, November 18, 1974
Original Remastered by VDD 2022.
Miles Davis - trumpet, organ
Sonny Fortune - soprano saxophone, flute
Pete Cosey - guitar
Reggie Lucas - guitar
Dominique Gaumont - guitar
Michael Henderson - electric bass
Al Foster - drums
James Mtume Forman - conga, percussion
DISC 1 // First Set
1. MTUME
2. FUNK [PRELUDE Part 1]
3. MAIYSHA
DISC 2 // Second Set
1. Band Warming Up
2. TURNAROUNDPHRASE
3. TUNE IN 5
4. HIP SKIP
5. WHAT THEY DO
ヴードゥーダウン・レコーズより前作に引き続きボトムライン公演が登場!と言いつつも、前作が1975年だったのに対しこちらは1974年。つまり、前作が『アガルタ』『パンゲア』だったのに対しこちらは『ダーク・メイガス』というわけです。一番わかりやすく何が違うかと言うとギター編成が違います。1974年バンドにはなんとドミニク・ガモー(ゴーモンやガーモント等表記有り)というギタリストが加入しておりトリプル・ギターなのです。1975年になると再びピート・コージーとレジー・ルーカスのツイン・ギター編成に戻るためトリプル・ギターはやや実験的要素だったのかもしれませんが、そもそもマイルス・バンドは数々の名手達が入れ替わりながら実験を積みあげてきた巨人、各年各月毎にそれぞれの色があり1974年と言えばまずドミニク・ガモー在籍という事なのです。ちなみに『ダーク・メイガス』に収録されているのは3月30日のカーネギー・ホールでのコンサートで、そこから半年以上たっているため翌年の“アガ・パン”の気配も漂ってきています。
オーディエンス音源ですが、迫力がありかなり良好音質の部類です。やや籠りがちだった音色はリマスタリングによりブラッシュ・アップ。残念ながら部分的に方チャンネルにノイズが入る個所があったり、それを回避すべくモノラル処理されてている個所もあります。しかし、この演奏の前にそれらは小さな問題点に過ぎません。『ダーク・メイガス』と聴き比べもしましたが、もちろん音の解像度こそ遠く及ばないものの大音量で聴く『FUNK [PRELUDE Part 1]』など迫力は『ダーク・メイガス』を凌駕するもの。『ダーク・メイガス』時には演奏されていない『HIP SKIP』や『WHAT THEY DO』もセットに加わっており、『ダーク・メイガス』のその後として、『アガルタ』『パンゲア』の直前として君臨するコンサートがこの『アット・ボトムライン・74』です。
*** ( VOODOO DOWN Records ) **********
マイルス・デイヴィスの愛好家から絶大の信頼を受け、数々の名盤を生み出した伝説のレーベル“ソー・ホワット”。その“ソー・ホワット”レーベルの完全監修を受け、2020年末に発足したのが“ヴードゥーダウン・レコーズ(以後VDD)”です。初めて“SO WHAT!”のレーベル名を記載することを許可されたことからも信頼の厚さがうかがえます。丁寧なマスタリング、編集、こだわりの帯付アートワーク、美麗なピクチャー・ディスクのプレス盤。新鋭レーベルながら早くもマイルス・コレクター必携アイテムとして注目を集めています。
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