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MILES DAVIS / LOST QUINTET ON GREEN DOLPHIN STREET / LIVE IN ROCHESTER 1969 (2CD)
2021 VOODOO DOWN Records 010 (VDD 2021-010)
Supervised by SO WHAT! Label.
Recorded Live at Duffy's Backstage, Rochester, NY, March 11-17, 1969
Soundboard Recording // Original Remastered by VDD 2021.
Miles Davis - trumpet
Wayne Shorter - soprano saxophone, tenor saxophone
Chick Corea - electric piano
Dave Holland - bass
Jack DeJohnette - drums
DISC 1 (Concert 1)
1. cut in - ON GREEN DOLPHIN STREET
2. SO WHAT
3. NEFERTITI - fade out
4. fade in - FOOTPRINTS
5. NO BLUES - THE THEME
DISC 2 (Concert 2)
1. fade in - THIS
2. PARAPHERNALIA
3. NO BLUES - THE THEME
マイルス・デイヴィスの愛好家から絶大の信頼を受け、数々の名盤を生み出した伝説のレーベル“ソー・ホワット”。その“ソー・ホワット”レーベルの完全監修を受け、2020年末に発足したのが“ヴードゥーダウン・レコーズ(以後VDD)”です。初めて“SO WHAT!”のレーベル名を記載することを許可されたことからも信頼の厚さがうかがえます。丁寧なマスタリング、編集、こだわりの帯付アートワーク、美麗なピクチャー・ディスクのプレス盤。新鋭レーベルながら早くもマイルス・コレクター必携アイテムとして注目を集めています。
今回登場するのは通称ロスト・クインテットと呼ばれるマイルスの“ジャズ時代”最強のクインテットによる貴重な1969年3月のライヴ音源。この時期既にスタジオ・セッションでは『イン・ア・サイレント・ウェイ』が録られており、夏にはジャズ史上最大の問題作(大傑作です)『ビッチェズ・ブリュウ』が生まれるという所謂“エレクトリック・マイルス”へと変わって行く過渡期です。このクインテット編成は1969年いっぱいは続いていくわけですが、セット・リストは夏から冬へと徐々に“エレクトリック・マイルス”のロック色を強めていきます。しかし本タイトル収録の3月の段階でのセット・リストはまだジャズ色がかなり残っており、中でも『オン・グリーン・ドルフィン・ストリート』はこのメンバーで演奏されたのはこの一回だけという激レアトラック。演奏は非常に激しいもので、この後変わっていくであろう片鱗が随所に聴き取れます。叩きまくるデジョネットにうごめきのたうつチックのエレピは最高です。
楽曲が完全収録でなかったり音質的にもピカピカのサウンドボードとはいきませんが、現存するマスターの中では最良のものを用いリマスタリングしています。ジャズ・ファンには最果ての断崖絶壁まで来た“ジャズ”を、“エレクトリック・マイルス”ファンには創世記を体験できる貴重なアイテムです。
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